疲れたヲタクは考えた。
自分が現地に行きたい理由は何か。
1つ前の記事でぐだぐだ書いた後、そこまでなら行かなかったらいいじゃん、仕事じゃないし誰に強制されたわけでもないし、と思ったんだけど、でもやっぱり行きたい気持ちも無いわけじゃなくて、じゃあなんで行きたくなるの? って。
まあ単純に「そこに行ったことで目にすることができた光景にこれまで惹かれてきたから」かなあ。自分の場合は。至って普通。応援している騎手の勝利の瞬間に立ち会いたいっていうのもこの“光景”に含まれる。
行かなくても他の人がそれを目にして、あるいは写真を撮って、こんなことがあったと共有してくれる時代だっていうのにこんな理由で現地に行きたくなるというのもおかしいかなとも思うけれど。行かないことを選んだ日でも「行けば良かった」と後悔してしまう、そこまでの理由になりうるかと言われればなんか弱い気もするけれど。
たとえば。あんまりウィナーズサークルに寄り付かない自分だけど、他場のレースをターフビジョンで観る騎手の後ろ姿が好きだったり。
ゴール後やけに着順気にするなあと思っていたら悔しそうな表情を浮かべた瞬間を見てしまったり。
優しそうな表情で初めての出資馬の首筋をぽんぽんと撫でてくれる騎手が居たり。
何度ももどかしい思いをしてきて掴んだ勝利で、いざ記念写真撮るぞっていうときに台から降りそうになる主役の笑顔だったり。
もう戻ってこないとは露ほども思わず、先頭でゴール板を駆け抜けると期待して後ろ姿を見送ったり。
そういうちょっとずつの光景を、実際に競馬場に足を運んで自分の目でちょっとずつ集めていきたくて、競馬場に行きたいと思うのかもしれない。