パンだ

ゆるくまったりと好きなことを好きなように

2021/12/26 徒然

有馬記念が終わり、勝ったのはエフフォーリアと横山武史騎手だった。3歳馬が天皇賞・秋有馬記念を勝つってすごいな、というのと同時によぎるのは「もしダービーを勝っていたら……」という思いだった。

ダービーを勝っていたら、に続く言葉が「もっとすごかったのに」なのか「完璧だったのに」なのかは分からない。だが、例えで出したどちらにしてもそれは同馬・同人に対して失礼のほかならない。陣営や出資者の方にとってはダービーが現時点では唯一の心残りかもしれないが、それにしたって立派ではないかと外野である私は思う。そんな立派な結果を成し遂げた人馬に対して「ダービーを勝っていれば」と考えるのは礼を失している。だが、競馬ファンの業なのか、頭をよぎってしまうのだ。「2021年のダービーを勝ったのはシャフリヤールで騎手は福永祐一なんだよな……」ということを。エフフォーリアと横山武史騎手が強さを見せれば見せるほどこれは色を濃くする。

おそらくこの思いはシャフリヤールに乗っていたのが福永祐一騎手でなかったら、勝ったのが福永祐一騎手ではなかったら、こんなにじりじりと引きずらずにはいなかっただろう。2021年のダービーを勝った騎手が武豊騎手でも、父親の横山典弘騎手でも、福永祐一以外の誰であってもこんな気持ちにはならなかったと思う。"福永祐一"であったことが私の胸の奥底を競馬の神様……神様といっても執着とかそういった類いのもの……が掴んで離さない。おそらく、天才と称された福永洋一の息子であり、キズナと"武豊"に差されてエピファネイアでダービー優勝を逃した彼だったからこその感情だ。

こう考えると競馬を面白くするのは血統なのだと思わずにはいられない。競馬を見ているからこそ血というものの意味を考えてしまうだけかもしれないが……。

hrcoo75.hatenadiary.com

今年のダービー直後にも似たようなことを書いたが、横山武史騎手の今後がさらに楽しみになる有馬記念だった。中央競馬の開催はあと1日残っている。コロナは収束していないがこの状態なら来年も引き続き競馬は開催されるだろう。そして福永祐一騎手も2月の復帰を目指すという記事も出ていた。横山武史騎手はこれからも活躍して大舞台で騎乗することも多いだろう。まだまだ、競馬は続く。