パンだ

ゆるくまったりと好きなことを好きなように

推しが最多連敗記録を更新している

タイトルそのまんまである。

武士沢友治騎手は2022年4月27日現在で182連敗で、この数字はどうやら自身の連敗最多記録であるようだ。連敗のことをブログ記事に書きたくなんてないが、2021年10月17日の東京5Rから勝てていないのだから事実は事実として記すしかない。この東京5Rの勝ち馬ペイシャフェリシテが無事であればと思うが、これまで何度も己に言い聞かせていることだが、競馬にたらればを言っても仕方がない。そういう風になって、今があるのだから。

 

さて、武士沢騎手だが、さすがにここまで負けが込むと、いくらファンだといっても応援しているといっても、気が滅入ってくる……ということでもないのが不思議だ。贔屓目かもしれない。

毎レースで武士沢騎手の馬券を買っているから懐から出ていくだけ出ていって、戻ってきても複勝の払戻金だと、出費として見ればまあまあの痛手かもしれないが、馬券を買っていればそういうことは想定内で、しかも自分が推している騎手は誰かと考えれば別に何ということはない。へへ……ひりついてきたぜ……と口では言ってみるが、ここからどんな展開が待ち受けているのか楽しみでもある。

川田将雅騎手やクリストフ・ルメール騎手のファンだったらこんな負け続ける苦しみも味わうことなかったのにね、奇異な人間だ、と思われるかもしれない。でも推し変をしようとは今のところ考えたことはない。だって自分が勝手に好きでいて、勝手に応援したいと思い続けて、勝手に馬券を買っているだけだ。その結果が願望にそわないものでも「もういいや、全然勝たないじゃん、推すのやーめた」とはならない。ただ一言、んなもん知るか、である。

 

離れられない。自分を形成するものの中心部に刺さって抜けない。物理的にも、心理的にも、自分の目に映る世界を広げてくれたのだ。行こうと思えばどこにでも行けること、やろうと思えば(といっても自分の力が及ぶ範囲内で、だが)やれないことはないことを教えてくれた。武士沢騎手から直接学んだというよりは、応援したいと思ったこととそれに伴う行動からだが、その指針上に居るのはいつだって武士沢騎手だ。これは執着か?この執着心は醜いか?それでもいい。

 

自分はトウショウナイトの頃を知らない。あの最終追い切りの後、「これ以上の底はないところまで落ち込んだ」という武士沢騎手は騎手としてやっていけるかと考えていたそうだ。でも、ベンチャーナインでプリンシパルSを勝って、まだ騎手を辞めない選択肢を掴んで、トウショウナイトの後に競馬を見始めた自分の前に現れた。今となっては調教助手になっても調教師になっても、はたまた競馬サークル以外に身を置くことになっても、いずれ訪れるであろう"騎手ではなくなった武士沢友治"も応援する心積もりではある。だが、折りに触れて同じことを言っているけれど、せっかく出会ったのだ、やっぱり騎手としてまだまだ魅せてほしいと思う。

 

さあ、はたしてこの土日は勝てるか。連敗数は182で打ち止めしてほしいところである。