パンだ

ゆるくまったりと好きなことを好きなように

アーティゾン美術館と馬の博物館

アーティゾン美術館の展覧会『生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎』を観に行った。

恥ずかしながら不勉強で坂本繁二郎を知らなかったのだけれど、馬を多く描いているというのを何かで知って気になったので。観てみたら馬はもちろん、その他の絵画も色づかいや雰囲気が好みだった。観ていると夢見心地になってくるといえばいいのだろうか。

展覧会ポスターやリーフレットに使われている「放牧三馬」のほか、色んな馬の絵画を観ることができて満たされた。「阿蘇五景」の版画も良くて、ミュージアムショップでそのポストカード買っちゃった。職場のデスクに飾っているから視界に入るたびほっこりにっこりしている。

でも展覧会を通して印象に強く残ったのは馬ではなく「夏野」という絵画だった。どうやって表せばいいのかな、絵画の前に立ったら草や土といったその空気のにおい、身体にぶつかってくる風といった、そこには視覚からの情報しか無いはずなのに五感に訴えてくるものに心を掴まれた。

 

実はJRA競馬博物館で開催されていた特別展の画家の長瀬智之氏と坂本繁二郎とを混同してしまっていたのだけれど、馬の博物館でタイミング良くテーマ展「坂本繁二郎と馬」が開かれているとのこと。

ということで馬の博物館にも足を運んでみた。アーティゾン美術館には無かった絵画や版画の展示があって、両方に行ってみて良かった。アーティゾン美術館のほうに坂本繁二郎の絶筆である「幽光」が展示されていて、馬の博物館にはその絵画が見つかるまで絶筆だとされていた「月光」が展示されていた。「月光」には月と馬が描かれている。実際に夜の厩が静かなのかどうかはわからないが、少しの衣擦れの音も吸い込まれそうなしんとした夜の空気が自分にも染み渡ってくるようだった。

 

馬の博物館をひと通り見学し終わって歩いていたら、ポニーセンターでにんじんタイムが始まるところだった。誘われるままに参加列に並び、にんじんスティックを食べてもらい、促されるまま記念写真撮影コーナーに移る。

マイネルキッツ

マイネルキッツ!?

マイネルキッツと写真撮っていいの!?

コロナ感染対策で立入禁止になっていると思い込んでいたからマイネルキッツに会えるとは思わなかった。写真撮影後、この日一番うれしそうだったという……。

 

最後に旧根岸競馬場の一等馬見所跡を眺めておしまい。