パンだ

ゆるくまったりと好きなことを好きなように

午年ということで干支ボトルを買った

この年末年始は色んなところで馬のモチーフを見かけた。お酒に関しても同様で、干支ボトルをよく目にすることが多かった。競馬が好き、お酒も好きな身としては、否応なしにテンションが上がる。ここで自分の良くないところの一つである収集癖に歯止めが効かなくなった。合言葉は「午年は12年に一度なんだからいいよね」

 

日本酒

今代司酒造株式会社
今代司 純米大吟醸干支ラベル2026

 

加藤嘉八郎酒造株式会社
大山 純米大吟醸無濾過生原酒 干支バトンラベル 巳-午

 

金の井酒造株式会社
綿屋 生純米原

 

菊の里酒造株式会社
大那 干支ボトル2026【純米吟醸

 

小林酒造株式会社
鳳凰美田 

 

合資会社白木恒助商店
ダルマ正宗 長期熟成古酒令和8年午年ブレンド

 

晴雲酒造株式会社
晴雲 純米原酒樽酒

 

高千代酒造株式会社
たかちよ CUSTOMMADE

 

永井酒造株式会社
水芭蕉 純米大吟醸干支ボトル午2026

 

西野金陵株式会社
金陵 うまし! 干支ボトル2026純米吟醸原酒

 

鳩正宗株式会社
鳩正宗 純米吟醸干支ボトル午(馬)イク2026生酒

 

合名会社早川酒造
田光

 

丸石醸造株式会社
二兎 干支ボトル午年2026HORSE&RABBITしぼりたて生原酒

 

株式会社盛田庄兵衛
駒泉 翻羽 純米吟醸生酛

 

株式会社山縣本店
防長鶴(番外編) 純米無濾過原酒 雄町

 

六花酒造株式会社
杜来 丙午 純米吟醸無濾過生原酒 

 

番外編(ビール)

黄桜株式会社
LUCKY HORSE 旨味ペールエール

 

サンクトガーレン有限会社
賀正ビール

 

Be Easy Brewing
Nanbodemo

 

飲んだ感想は省略する。何故ならすべて「美味しい!」になるから。美味しいお酒で、ラベルには好きな馬が描かれている。最高じゃないですか。

 

未購入だけれども、日本酒だとおそらく下記あたりも干支をモチーフにしたデザインで販売していたかも?
・北西酒造株式会社 文楽
黒龍酒造株式会社 黒龍
・株式会社佐浦 浦霞
・株式会社せんきん 仙禽
・楯の川酒造株式会社 楯野川
・株式会社新澤醸造店 伯楽星
・株式会社西田酒造店 田酒
・有限会社森酒造場 飛鸞

他にも干支ボトルもしくは馬がデザインされているお酒の情報があったら教えてください(日本酒・ビールだとよりうれしい)1月初旬ならまだ買えるかもしれない……!

2025年12月27日 中山9Rベストウィッシュカップ

一口出資馬のアンビバレントは今日の出走が31戦目だった。田口貫太騎手が手綱をとった前走の3着を見ていると期待してしまう気持ちが沸き起こるが、掲示板、欲を言えば馬券圏内に入ってくれたらうれしいと思うまでに自分を抑える。

レースではインを通って、最後どうするのかな、馬群に包まれてやる気失くしてしまわないかな、と思ったのも束の間。


後続に4馬身差で勝利。……えっ? えっ??!!?? 圧勝じゃないですか!!

 

遅めのクリスマスプレゼントか、もしくは早めのお年玉か、どちらにせようれしいことに変わりはなく。今日の他の馬券は散々だったけれど、この1勝で帰り道は笑顔になれた。32戦目も無事に。

2025/11/29 徒然

WINS後楽園に行く前に香港贊記茶餐廳の飯田橋店に行ってみた。

お店に行く前にホームページでメニューを見て、注文するものを決めていた(エッグタルトかポーローパオ)はずなのに、いざ席についてメニュー表に目を通すと迷う迷う。フレンチトースト……? カヤジャム……? 家で見たときには今回はパスして次回に注文しようと思っていたはずなのに、ここにきて心が揺らぐ。が、しかし。

自分はエッグタルトとサテー牛肉エッグポーローパオ、あとミルクティーを注文。痩せたい、せめて52kgになりたいという願望は消え失せた瞬間だった。でもポーローパオにかぶりついた瞬間、パン生地はふわっふわで、クッキー生地はさくさく、卵もお肉もとろとろで、う、美味い……! 願望は消し去って欲望に従って良かったと思う一口目だった。

自分に芽生えた古参ムーブに反吐が出る

当該ポストは削除したが、先日X(旧Twitter)にこぼした愚痴を記す。

 

数日もやもやして己で消化できなくて情けないんだけど。ジョッキーベイビーズでプレゼンターの騎手や関係者がウイナーズサークルに集まり始めたときに「◯◯さーん!」って大きな声で名前を呼ぶ人がいて、自分はそれがどうも納得いかなかった。いやいや今の主役は誰だよ? 場を弁えるべきでは? と。

その名前が自分の好きな対象だったから余計にイラッとしてしまった。そして、彼のファンってこういう行為をするんだな、と思われたら嫌だなって、身勝手ながらもそう思ってしまって、萎える気持ちも無くはなかった。自分自身だって決してマナーが良いとは言えないのにね。

でもこれまで模擬レースを観に行って馬券にサインを貰う人もいたり、セントライト記念誘導馬に騎乗した帰りに「◯◯さーん! ◯◯さん格好良いです!!」と姿が見えなくなるまで叫ぶ人がいたり、なんか、げんなりしてきた。ただの同族嫌悪じゃん、って言われたら、それはそう。ぐうの音も出ない。

でも恥ずかしいことに、もやもやし続けてしまうのって、よくよく自分の感情を見てみればそういう風に振る舞えて羨ましいな、ズルいな、っていうのがあるのよ。うわ何だコイツと思いながら、いいなあ、とも思う。でもそれを嫌悪する自分もいる。

こういうもやもやを自分で解決できずに言葉にしてしまうのも良くないと思う。これってもう潮時なのかな。こういうこと言う奴がいる界隈って何も楽しくやれないもんな、と自分自身に対して思う。

 

競馬ファンと言ってしまうと括りが大きくなってしまうが、我ながら(ああーいるよねこういう競馬ファン)と思った。ウザい、というか、うるせーな、というか。そんなことを言う人。過去、自分より先に競馬を見始めていた人のなかで"きちんとしている"人がたまにこんな感じで苦言を呈しているのを、それを真面目だなあという気持ち半分、競馬ファンって大変だなあという気持ち半分で横目で見ていた自分を思い出した。そのとき若干の疎ましさを感じていなかったといえば嘘になる。そしてどうだ、いま同じにおいが自分の発言から漂っているじゃないか。すまない先人の皆様。そして過去の自分。古参ムーブと書きつつそこまでファン歴が長いわけではないが、同じ方向に進んでいる気がする。

 

でもやっぱり気になってしまう。どこの誰かも知らないが、空気を読んでほしいと思ってしまう。読まなくていいんだよ空気なんて……と思う自分もいる、いるんだけど、名前を叫んでしまえば、その名前の人のファンってああいう感じなんだな、と捉えられかねないと思ってしまう。そう思われたくないと考えている自分のこれは見栄かもしれない。もしくは被害妄想かもしれない。あと、多かれ少なかれ、嫉妬が混ざっている。その嫉妬は、己が勝手に自分自身に課した我慢が引き金になっている。これは本当に良くない。醜い。自分で勝手に"これはしないようにしよう"と決めた枠に他人を当てはめて、あまつさえそこからはみ出した言動を良くないものとして判じている。社会通念ならいざ知らず、マイルールで善悪を判断するなんて以ての外だ。

 

でも、やっぱり、許しがたいという気持ちを消しきれない。

 

しかし、そう言うこの口の、同担とはいえ赤の他人の行為に顔を顰める自分だって、その行為は褒められたものじゃない。お前が悪いと人を指してみろ、その手の中指・薬指・小指は誰を指している? 自分だよ。実際、ジョッキーベイビーズの敢闘賞プレゼンターとして登場した推しの姿を見たくて、でも前の人のほうが背が高くて全然見えなくて、何度も背伸びをした。隙間からちょっとでも見えないかときょろきょろした。姿を写真に収めたくて、腕を上に伸ばしてライブビュー撮影で何度もシャッターを切った。自分の後ろの人からしたら、この行為こそが迷惑なはずだ。声を上げる、その一瞬より、何度も繰り返す自分のこの行為こそが他ならぬその推しを汚して貶めているものではないのかと自分でも思う。必死過ぎてキモい。まさにそれ。

 

よそはよそ、うちはうち、と考えられなくなり始めた今が引き際ではなかろうか。立つ鳥跡を濁さずと言う。潔く、すっぱりと辞めるべきではないだろうか。推しを好きだという思いを抱えたまま、他人を自分の定規で測ってしまって、嫌だという気持ちをこれ以上大きくしないうちに、撒き散らしてしまわないうちに、これまで疎ましさをうっすらと感じていた言動を自分が繰り返してしまわないところで、去るのが最善ではないか。

 

どうなんだよ、まじで。

中山競馬場のスペシャルトークショー

行かないわけにはいかなかった。9月15日、中山競馬場スペシャトークショー。その出演者は勝浦正樹(元JRA騎手)、武士澤友治(JRA競馬学校教官)、三拍子(芸人)、岡部玲子(MC)※敬称略

 

> 武士澤友治(JRA競馬学校教官)

 

行かないわけには、いかないだろ。ん?

 

当日、鼻息荒く中山競馬場に到着したのは午前中。最終レース後、16:40頃からのスペシャトークショーまでは時間があったのでひとまずけやき公苑で開催されていた中山競馬場オクトーバーフェストに向かった。推しである武士沢友治氏(以降澤ではなく沢を用いる)に素面で向かい合う勇気が無かった……というわけではなく、ただ単にビールが飲みたかった。なんか蒸し暑かったし。
もう1杯入れとくかとも思ったけれど、ここらでいったんストップした。この判断が後々我が身を助けることになるとはこの時は知る由も無かった。

 

馬券は順調に負けていき、そろそろスペシャトークショーに備えておくかとパドックのスタンド側に向かったのがメインレースのパドック入場前ぐらい。入場料が無料になるフリーパスの日ということもあってか、思った以上の人の混みように一瞬怯むが、メインレースが始まる頃には人もまばらになるだろうとなんとなくの位置で出走馬を眺めることにした。JRAアプリで出馬表を見たり、サインペンで東スポの馬柱に書き込んだり、X(旧Twitter)を見たり。久しくしていなかったX(旧Twitter)での武士沢検索をしたり。そんな折、衝撃的な単語の並びが目に飛び込んでくる。「武士澤教官」と「誘導馬

 

えっ。

 

えっ?

 

震える手で暑さに耐えかねてパドックを離脱した夫にLINEを送り、動揺でぶれる視界をどうにか抑えてパドック内側の関係者が待機する辺りに目をやる。しばらくして、何やら他とは違う雰囲気の2人が登場し、パドックを背に写真撮影を行なっていた。
いったんはこちらからは見えない辺りに下がったが、メインレース出走馬のパドック周回が終わりそうな頃になると再び現れて誘導馬の待機場所に入っていく2人の姿。

 

おる。

 

おるがな。

 

武士沢教官が誘導馬に跨っている!!!!!!

 

 

このときの心臓の拍動をどのように言い表せばいいのか、いまだに掴み損ねているが、とにもかくにも自分は目の前の現実を現実のものとしては処理しきれないでいた。えっなんで誘導馬に乗ってるん? みたいな顔の現役の騎手と、いやほんまなんでなんすかね、みたいな表情で笑みを浮かべる武士沢教官と、ファインダー越しに尊い光景が繰り広げられているのをたしかに自分の目では捉えていて、脳でもそれを尊いと思うぐらいにはきちんと理解しているのだけれども、それでもやはり武士沢教官が誘導馬に跨っているというのは脳の処理が追いつかないでいた。キャパオーバーだった。いつか見たいと思いつつ、叶わないと諦めていた光景が目の前に"ある"のだ。

地下馬道に消えていく背中を見届け、急いで次にその姿を見られるであろうグランプリロードへ向かう。走らずに、走って、向かった。何を言っているかわからないかもしれないが、芝コースに駆け出していく人馬の姿を見届けるために、パドックからグランプリロードへと私たちは走らずに走る。


間に合った。


もう1杯ビール飲まなくて命拾いした。飲んでいたら何かしらをぶち撒けていた。

余談だが、パドックから離脱したものの自分からのLINEを見た夫はグランプリロードで後から来るであろう自分のために見やすい位置を確保してくれていた。そしてパドック誘導馬を見届けた後、誘導馬よりも早くグランプリロードに着いた自分に、夫は驚愕を隠せないでいた。「どうやって武士沢を見てから武士沢より先に着いたのか」そう問う夫に、自分は答える。「走らずに走ってきたのよ」

 

返し馬でレッドバンデから佐々木大輔騎手が落馬してしまうアクシデントがありつつ、誘導馬騎乗を終えてグランプリロードで下馬した勝浦さんと武士沢教官。
このときに印象に残ったのは、自身が騎乗した誘導馬であるアサマノイタズラをたくさん撫でる武士沢教官の姿だった。現役時代は、あまり目にすることのなかった騎乗馬を撫でる仕草(自分がただ見ていなかっただけかもしれないが)に、あの頃とは異なる感情でサラブレッドに接しているのかもしれないと、自分は感じた。実際のところは何も変わっていないのかもしれないが。

 

その後、メインレースの馬券はものの見事に外し、傷ついた心を抱えて本日のメインイベントであるスペシャトークショーに臨んだ。トークショーは撮影・録画・録音・SNSへのアップロード禁止という注意事項があり、全身全霊で目の前の武士沢教官の一挙手一投足、一言ひとことに集中していた。デカいボケをかますわけではないが、ちょいちょいボケを挟んでくる……というよりもボケ倒す勢いの武士沢教官に改めて心を撃ち抜かれる時間だった。トークショーの大半をにこにこと楽しそうにしていた武士沢教官だったが、自分たちの時代の競馬学校での教え方について話を振られた際に見せた、一切の感情を消した顔での一言「気合い」には鳥肌が立った。そういえばそういう顔にも惹かれたのだった。

次に武士沢教官を目にすることができるのはいつだろうか。どんな機会だろうか。多分あるはず、いつか来るはずのその時のため、自分は日々を乗り越えていく。

2025/08/03 徒然

気付いたら月が変わっている……というのを毎月繰り返してとうとう8月になってしまった。光陰矢の如し。

 

戸田橋花火大会・いたばし花火大会はこれまで夫と2人で見ていたけれど、今年は甥っ子と実母を誘ってみた。想像より音が大きかったのか、甥っ子は口を開けて見ていた。叔母としては良い経験になっていたらうれしい……どうかな……。でも、花火が連発して打ち上がったときにカメラを構える仕草をしていたり、何色の花火が好きか聞いてみたらピンクと答えてくれたりしたから、もしかしたら少しだけであっても楽しんでくれたかも? と思っている。

 

鹿児島県に旅行に行ってから数ヶ月経っているけれど、いまだに砂むし温泉良かったと思い出に浸っている。宿で体験できた砂むしも良かったけれど、海岸の砂むしがより良かったかも。この鹿児島旅行は天文館むじゃきのしろくま、砂むし温泉、特急たまて箱を目玉に据えていたのだけれど、特急だけ乗れなかったのが心残り。
今回は夫・義母・実母の4人で、行程や予約を一手に担っていた不安もあって行く前はめちゃくちゃ緊張していたけれど、行ったら楽しかった。特急の運休で鹿児島空港までのRTAが突如開催されたこと以外は。

 

あと、フォークリフト運転技能講習を受けた。平日は仕事なので、土曜・日曜×2週で教習所に通い、無事試験合格できた。やったー。実技練習が2日半ぐらいあったけれど、この年齢になって、こんな大声で怒られるとは……。でも自分ができなかった部分は、降りてから細かく説明してもらえて、個人的には分かりやすかったし次に乗るときにその反省を活かすことができたと思う。

 

他には、いぎなり東北産の武道館ライブに行ったり、横浜スタジアムマイナビオールスターゲームを観に行ったり。
軽率かな、と思いつつも、やってみようかなーと思ったことのうち行動に移せるものは行動に移している。叶わないこと、諦めることもあるけれど。まあ、ほどほどに。

お仕事紹介イベントと牛久のビール

>競馬に関するお仕事に興味をお持ちの方、ちょっと話だけ聞いてみようかな、という方のご参加も大歓迎です。

jra.jp

この”ちょっと話だけ聞いてみようかな、という方”に当てはまったので、太陽の日差しで溶けながらも行ってきましたお仕事紹介イベント@美浦トレーニングセンター。いやまあ正直に言えば、厩務員・JRA競馬学校教官(元JRAジョッキー武士澤教官)・JRA職員(馬取扱技能職)の3名によるトークショーが目当てだったのですが……。武士沢教官のオタクなので……。 

 


これは広報会館で見つけた武士沢教官(元・騎手)

 

まずは美浦トレセンの乗馬苑にて、”乗馬苑職員達による解説付き乗馬披露”を見学。
屋根が無い観覧席で溶けながら開始を待っていると、スタンド横の通路から職員さん達が集まり始める。そのうちの1人が被っているキャップに書かれているBushiRoadの文字。わあ、ぶしざ……武士!? 武士沢!!?? 武士沢教官!?!?!? マジでびっくりした。乗馬苑職員達のなかにまさか武士沢教官も含まれているとは思わず……しかもスタンド最前列に座っていたため、自分の目の前、真正面に武士沢教官。
こんなことあってええんか? そう思いつつ、乗馬少年団の皆さんの常歩駈歩、障害飛越などを見ながら解説に耳を傾ける。乗馬苑や司会役の職員さんも武士沢教官も退屈させない解説で、特に乗馬苑職員さんの「駈歩は歌のおうまはみんなパッパカ走るのパッパカですね」というのが初めて知る内容でびっくりした。心のなかでへえボタン連打した。
武士沢教官は、最初に声が遠いと言われてヘッドセットマイクを調節する場面があったのだけれど、マイク部分を口に近付けたら自分で「食べちゃいそう」と言っていたのが自分の胸キュンポイントをくすぐってきた。
乗馬披露で騎乗していたのは乗馬経験5年ほどの学生さん・生徒さんだったのだけれど、ひとつひとつの合図に反応して騎乗馬に合図を送り、人馬一体という言葉の通り馬に合わせた動きをとり、障害も見事に飛越し、しっかりした騎乗ぶりに胸を打たれた。乗馬経験が無い自分と比べるものではないけれど、自分じゃとても出来ないな、と。

 

乗馬披露の後は、徒歩で広報会館へ。自分と夫は暑さに耐えかねて1秒でも早く屋内に入りたいと急ぎ足だったけれど、ふと後ろを振り向けば、見学の人々に混じって武士沢教官たちも徒歩で場所を移動していた。なんか……余裕そうだった……。すごいな……。

 

広報会館でのトークショーは、ホームページに記載があった通りに馬取扱技能職のJRA職員さん(先ほどの乗馬苑職員さん)、現・競馬学校教官で元・騎手の武士沢教官、厩務員さん(今は現場からは退いていて、福利厚生に関わる専従事務? と仰っていたような)の3名と、JRA職員さんが司会進行を務めるというもの。
まずそれぞれ自己紹介と仕事内容から始まり、やりがいとツラいこと、どうやってその仕事に就くのかを話し、最後に一言があり、トークショー終了後に自由参加の質疑応答という流れだった。

元・騎手で現・競馬学校教官の武士沢教官は、仕事内容を話すときに騎手か教官か迷ったのか、「あ、教官のほうですか」とちょっと笑っていた。教官としてはまだ新人だけれど、と前置きしつつ、競馬学校の騎手課程は3年あるけれど厩務員課程は半年しかない、過酷だがその半年だけで競馬サークルに入ってプロの世界でやっていけるように教えていく、と。あと、公正確保についても教えていかなければ……騎手の問題があったし、耳が痛いですが、とも仰っていた。
前職については「一応騎手やってたんですが」と。幸せな人生だった、1着を取るのが仕事だけれど1人じゃ成り立たない仕事、と話していた。そのときに騎手は「なった人にしかわからない」と言っていたのが印象深かった。なんというか、うん、”なった人にしかわからない”という言葉が武士沢教官から出たことに胸がギュッとなったんだよ……。
前列にはおそらく若い方たちが座っていたから、その方たちに向けて「挑戦してみれば」とも話しかけていた。そういえば武士沢教官はトークショーの中で時折「挑戦してみれば」「無理だとか思わないで、チャレンジしていいかと思う」と一歩踏み出すような、背中を押すような言葉を挟んでいた。あと、競馬学校に話題が移ると、願書や試験はあるけれど、体力・筋力・運動能力が大事という話に。自分、体力・筋力・運動能力どれも無いっすね……と思いながら聞いていた。

トークショー内では、収入・年収の話もあった。親子で参加した方も多かったのか、司会進行の方が、親御さんにとっては収入も気になるところで……と金銭面にも言及。
厩務員さんはピンキリとのこと。武士沢教官にも話が振られたけれど「騎手だと……?」みたいな感じでちょっと苦笑い。クリストフ・ルメール騎手だと3億円とかいってるんじゃないですか、と喋っていたけれど、ルメールだとそれはもう参考にならんのよ()で、ここで武士沢節というか、「でも皆さん税金もありますからね」とねめつけながら一言。そういうところ、好き。これまで感じてきた、いわゆるぶっしーらしさを味わえるひとコマだった。

やりがいやツラいことのとき、いちファンとしてとてもうれしかったのは「ジョッキーらしいジョッキーができた」と話していたこと。厩舎サイドと競走馬を一緒に仕上げていく、調教も踏まえて勝つ、一緒に調教しながら勝ってきた、いわゆる不良もいるけれど走るほうに向いてくるとうれしい、という、これまでのインタビュー等でも話していた武士沢騎手のスタンスを、ご自身が「ジョッキーらしいジョッキー」と表現したことが心を揺さぶってきた。あと、チームで結果を出すことが醍醐味とも話していたなあ。
生き様や生きる道については「勝てないから諦めた、というわけではない」と、勝てないからといって諦められるような、そんな単純なものではないと言いたげなニュアンスを感じて、武士沢教官の意地が少し見えたような気がした。
あと、お仕事紹介イベントだからちゃんとリスクについても話していて、落馬で死んでしまう可能性もある、ときっちり伝えていた。もっと聞きたかったけれど、細かいことを言えばいっぱいあるからこれくらいで……と武士沢教官が締めくくったので叶わず。気になる。

厩務員さんが話していて印象深かったのは、競馬サークルは閉鎖的な面にだけとらわれがちだが、今はオープンに発信するようになってきている、ということ。
たしかに閉鎖的な世界のイメージは拭えないから、足を踏み入れる前に躊躇うこともあるかも、と思ってしまった。もしかしたら内情はいま現在も問題点・改善点の課題が山積しているかもしれない。けれど、夢や希望を持って競馬の世界に入ろうとする人たちに対して、後ろめたいことが少しずつ少しずつでも無くなっていけばいいと思う。まあどの業界にも社会全体にも言えることだけれども。

そういえば、話題が仕事の楽しみになって、今は夏競馬で北は北海道、南は九州まで、美味しいものが食べられるという話に厩務員さんもJRA職員さんも頷いていたけれど、武士沢教官だけ曖昧な笑みを浮かべていたのが気になる。もしかして食べられな……いや……食べてたよね……? スープカレーとか……。

 

ちょっと時間をオーバーしてトークショーが終わり、あとは個別の質疑応答タイムへ。部屋の各隅っこにそれぞれが移動して、参加者は質問したい職種の方のもとに行くというタイプ。同時に、粗品プレゼント有りのWebアンケートもあったので、イスに座ってそれに回答している人も。
自分は武士沢教官のもとに行きたかったけれど、仕事関連で質問したいことが特に思い浮かばず(ミーハーな視点からならいくらでも聞きたいことはある)、他の年若い参加者を優先するべきだという気持ちもあって、イスに座ってWebアンケートの回答を進めていた。
通信制限に苦しめられている夫のWebアンケート回答待ちをしていたら、武士沢教官への列が途切れてフリーになっていて、もしかしてチャンスなのでは? と思ったのだけれど、武士沢教官は立ったまま、自分は座ったまま、あ、なんか、目、合っちゃいましたね……みたいな感じで互いに会釈を交わすだけで終わった。あの一瞬は何だったのだろうか。自分が聞きたい。

 

参加者も少しずつ部屋を後にして残り人数がまばらになったところで、自分たちも退室。ただ、土浦駅までのバスにはまだ時間があったので、1階ロビーで待たせてもらった。途中、夫がお手洗いに行ったとき――


こんなことなら炭酸(Sprite)飲まずに行儀良く背筋伸ばして座っていたのに!!

 

夫がお手洗いから戻ってきたところで、そろそろバス停に移動。駐車場を突っ切ろうとすると、さらに前には職員さんと武士沢教官が……なんか後をつけているみたいで嫌だな~……と思ったものの、夫は特に気にせずスタスタ歩いていくので心臓に毛が生えているのかと思った。やましさを抱えているか否かの違いか。

 

帰りのバスに無事乗車し、土浦駅へ。このまま常磐線に乗って帰る予定だったけれど、ある可能性に気付いてしまって牛久駅で一旦下車。駅から歩くこと約10分、飲むぞ、ビール!!
牛久醸造場、いつか来れたら良いなと思っていたのでうれしい。店内でクラシックとクランベリードリームを飲み、お土産のボトルビールでエンドレスジャーニーとワンダーフォーゲルを購入。
クラシックはこれが美味しいビールだという味わいで、クランベリードリームはデザート感覚で飲んでも良さそうな風味だった。

 

ここでいい感じになった自分、たまたまお祭りがやっていることを知っていたため、牛久醸造場から牛久市役所までハシゴすることを決意。せっかくだから行ってみてもいいんじゃない、と言ってくれる夫の心の広さに感謝。
途中、牛久シャトーの前を通り、ここがかの有名な……! とちょっと興奮した。ショップを覗いてみて、ワインケーキを購入。普段だったらビールも開栓して飲めるのかな? それっぽい話を店員さんとお客さんが交わしていたけれど詳細は分からず。ワインケーキを頬張りつつ、残りを歩いて牛久市役所に到着。
ここでは牛久シャトーのゆめかおりエールと、またもや牛久醸造場のくろねこのタンゴというダークラガーをいただく。
どのビールを飲もうか迷っている間に、夫はもつ煮を調達。日陰で、お祭りの光景を見ながら、一口貰ったもつ煮の塩分が身体に染み渡るのを感じ、美味しいビールで喉を潤す。夏、始まりました。最高。

 

とはいえここは茨城。もうちょっと飲みたいと後ろ髪を引かれつつも、自宅まで何回かの乗り換えをこなさなければならないので、あと思いがけず長居してしまったため(当初は美浦トレセンからまっすぐ帰る予定だった)帰途につくことに。牛久市役所から牛久駅までの道路にも屋台が出ていて、こういうお祭りのなかを歩くのは久しぶりだったかも、と楽しい気持ちになった。

 

……と、もしかしてビールがメインで美浦トレセンはついでか? と思われそうな行程になったけれど、どちらも満喫して、武士沢騎手を応援していて良かった、職業が教官になってもこれからも応援していきたい、と改めて思う一日になった。たとえもしも対外的に本音は隠していたとしても、自身の言葉で自身の口から語るのを聞けるのは、自分にとっては得難い経験だった(台本があるのでは? なんて野暮なツッコミは一旦無しで)