パンだ

ゆるくまったりと好きなことを好きなように

ザ・ロイヤルファミリーのオールナイト上映

 

武士沢友治教官を映画館の大きなスクリーンで観られる機会なんて二度と無いだろうと思って行ってきた!オールナイト上映自体も経験したことなかったからどんなものなのか気になって。

当日は午後休取ろうかとも思ったけれど、自分が昼寝したら起きられないタイプだから(30分ぐらいで起きられる人が羨ましい)腹を括って定時退勤から直行することにした。上映開始前にメイク落としシートでざざっと顔を拭いて、売店でアイスコーヒーを買って、いざ。


入口にはグッズの展示も。この右下のロイヤルホープのタオル、乗っているのは……?


タイムスケジュール。途中で10分ぐらい後ろ倒しに修正されていた。

 

これは周囲の人もアクスタやぬいを撮っているから混ざったら目黒蓮さんのファンばかりだったので慌てたときの写真。
撮り直し。カフェイン摂ろうね武士沢教官……。

 

黒木瞳さんたちの登壇イベントでは、厩舎はTBS緑山スタジオの屋内にセットを組み立てて撮影したことと、厩舎内の競走馬は実はロボットでスタッフさんが動かしていたという裏話が印象強い。ごめん自分てっきり本物の競走馬かと……。でも加藤章一プロデューサーの「厩舎の窓の外を歩いている競走馬、よく見ると平行移動なんです、あれ台車で引っ張っているので」という話を聞いてから観たら、たしかに不自然な歩き方(?)で笑ってしまった。

あと、競走馬も観客も居ない競馬場で撮影していた……というのは当然と言えば当然なのだろうけれど、助監督さんが「いま2コーナー辺りです!」「今はあそこです!」と指差していたり、競走馬を走らせられないからスタッフさんが自転車を漕いだりしているのを見ながら、あのシーンを撮っていたという話を聞くと、俳優さんってすごいなと改めて思った。相磯……吉沢悠さん何も無い芝コースを見ながら馬券ガチ勢さながらの「瑠星! 残せ!!」を叫んでいたってことでしょ……?

他にも司会のTBSアナウンサーさんが客席のゼッケンにコメントしていたけれど、残念ながら自分の座席からは見えなかった。あとスターターのコスプレをしている人がいらっしゃったらしく、本業の方なのか、それともフォーエバーヤングの調教師なのかとツッコミを入れていたのも面白かった。その方も、ハットみたいなものは若干見えたけれど座っていたところからだと角度的によく分からずちょっと惜しかった。

 

本編は声出しOKなこともあって、レースシーンは応援する声がちらほら。1話目のレースシーンで「残せー!」と言っている椎名陣営ファンがいたり、武豊騎手や戸崎圭太騎手の名前を呼んでいたり。あとレースごとに拍手。自分の感覚だと、観客の皆さんから一番声が出ていたのは最終話の有馬記念のパドックで矢作芳人調教師が登場したシーンだったように思う。矢作調教師が映るなり「せんせー!」「かっこいいー!」「先生!!」と歓声が上がったあの瞬間は一体感があった。多分。

自分は終始無言で観ていたけれど、原作既読&ドラマ視聴済みでストーリーを知っていてもやっぱり最初から最後まで面白くて、だらけもせず飽きもせず、眠気も無いままに最終話まで完走した。2話ごとに15分休憩があったのも大きいかも。あとアイスコーヒー後のホットカフェラテ追加投入。

 

期待していたスクリーンに映る武士沢教官もばっちり目に焼き付けることができた。中盤以降はストーリーにのめり込んでしまって、パドックやレースなどで武士沢教官が映るたびに新鮮に驚いてしまったけれど。たまにビクッとなっていた。それにしてもデカい武士沢教官、良い。

 

オールナイト上映初体験だったのも、イッキ見できたのも、参加できて良かったイベントだった。売店の最終営業が7・8話後の休憩だったから、そこで生ビールLサイズを買ったら、終わるまでに飲みきれずに朝のお台場で花見酒をしてしまったのもまた良い思い出。

 

帰途に付く前、お台場にガンダム立像があったはずと思い出して、記念にパチリ。

ドラマ版ザ・ロイヤルファミリーを復習する(1話目)

※気が向いたら追記していく予定※

 

ザ・ロイヤルファミリーのBlu-ray&DVDの発売まであと2週間を切った。復習するにはこの辺りが丁度良いのではないだろうか。イッキ見オールナイト上映も行なわれることだし(行かれる方楽しんでください)

 

ドラマ放送当時は、ストーリー展開の他にも、武士沢友治教官がいつどこで映り込むのか探すのも面白さがあった。現役騎手だった頃はもとより、今も応援しているいちファンとして、毎週の楽しみになっていた。また、騎手を引退してもう勝負服を着ているところや競馬に騎乗する姿は見られないものだと思っていたところに、こんな機会に突然恵まれて、フィクションとはいえ、うれしさが確かにあった。競馬学校の教官も素敵だけれど、でもやっぱり最初に好きになったのは馬に乗っているところだから……!

 

ということで、ここからは各話ずつ振り返っていって、武士沢友治教官が映っていそうなシーン(主にパドックやレースかと思う)を挙げていきたい。なお1話目で心が折れたらそこまで。

 

Episode1「ゲートイン」

オープニングの出演者に載っていた方々の中で、主立った競馬関係者は現役のJRA騎手では武豊騎手、丸田恭介騎手、菅原隆一騎手、今村聖奈騎手。また、宮崎光行氏、赤木高太郎氏、藤原達也氏と、小笹芳央オーナーらエンディングに名前があった方々。1話目には武士沢友治教官の名前は無かった。

レース映像としては実際の競馬のものと、ドラマ製作にあたって収録されたものがあるようだ。実際の競馬のレース映像に関しては、自分で「こうかな?」と思う範囲で調べてみたが、1話目では武士沢騎手(当時)が騎乗していたレースは使われなかったように思う。

・06:11~(以下U-NEXTを参考にする)2018年11月25日東京11Rジャパンカップ
・6:13~2013年12月22日中山10R有馬記念
・6:15~2024年10月27日東京8R本栖湖特別
・41:33~(読めない)ティストーリーに勝浦正樹氏
・42:29~メイショウ服(?)の勝浦正樹氏
・43:17~新潟競馬場パドックでウイン風勝負服を着た武豊騎手
・43:23~菅原隆一騎手と今村聖奈騎手と丸田恭介騎手
・45:47~2016年10月16日新潟2R
・46:54~2025年8月24日新潟2R
・46:57~2025年8月17日新潟11R
・46:59~2016年10月16日新潟2R
・47:56~2024年10月27日東京5R
・48:00~不明
・48:07~2025年08月24日新潟5R
・48:25~2016年10月16日新潟2R
・48:42~不明
・48:48~2025年08月24日新潟3R
・48:51~2025年08月24日新潟5R
・48:54~不明
・48:56~2016年10月16日新潟2R
・49:02~2016年10月16日新潟2R
・49:07~不明
・49:09~2016年10月16日新潟2R
・49:18~2016年10月16日新潟2R
・49:28~2016年10月16日新潟2R
・49:35~2016年10月16日新潟2R
・49:36~不明
・49:39~2016年10月16日新潟2R
・49:49~2016年10月16日新潟2R
・50:56~菅原隆一騎手(たぶん)
・56:01~武豊騎手

 

ほぼウインガナドルやないかーい(それはそう)その他に競馬要素が強いシーンとしては、22:18~美浦トレーニングセンター、22:23~競馬学校(?)、39:05~新潟競馬場(検量室前は2025年8月24日新潟7Rか)、あと58:49辺りで映る写真もそうではないだろうか。

 

もしかしたら見逃していたり気付いていないだけで武士沢友治教官が映っていたかもしれないが、1話目に関しては見つけることができなかった。2話目以降はたしか映っていたはず。

午年ということで干支ボトルを買った

この年末年始は色んなところで馬のモチーフを見かけた。お酒に関しても同様で、干支ボトルをよく目にすることが多かった。競馬が好き、お酒も好きな身としては、否応なしにテンションが上がる。ここで自分の良くないところの一つである収集癖に歯止めが効かなくなった。合言葉は「午年は12年に一度なんだからいいよね」

 

日本酒

今代司酒造株式会社
今代司 純米大吟醸干支ラベル2026

 

加藤嘉八郎酒造株式会社
大山 純米大吟醸無濾過生原酒 干支バトンラベル 巳-午

 

金の井酒造株式会社
綿屋 生純米原

 

菊の里酒造株式会社
大那 干支ボトル2026【純米吟醸

 

小林酒造株式会社
鳳凰美田 

 

合資会社白木恒助商店
ダルマ正宗 長期熟成古酒令和8年午年ブレンド

 

晴雲酒造株式会社
晴雲 純米原酒樽酒

 

高千代酒造株式会社
たかちよ CUSTOMMADE

 

永井酒造株式会社
水芭蕉 純米大吟醸干支ボトル午2026

 

西野金陵株式会社
金陵 うまし! 干支ボトル2026純米吟醸原酒

 

鳩正宗株式会社
鳩正宗 純米吟醸干支ボトル午(馬)イク2026生酒

 

合名会社早川酒造
田光

 

丸石醸造株式会社
二兎 干支ボトル午年2026HORSE&RABBITしぼりたて生原酒

 

株式会社盛田庄兵衛
駒泉 翻羽 純米吟醸生酛

 

株式会社山縣本店
防長鶴(番外編) 純米無濾過原酒 雄町

 

六花酒造株式会社
杜来 丙午 純米吟醸無濾過生原酒 

 

番外編(ビール)

黄桜株式会社
LUCKY HORSE 旨味ペールエール

 

サンクトガーレン有限会社
賀正ビール

 

Be Easy Brewing
Nanbodemo

 

飲んだ感想は省略する。何故ならすべて「美味しい!」になるから。美味しいお酒で、ラベルには好きな馬が描かれている。最高じゃないですか。

 

未購入だけれども、日本酒だとおそらく下記あたりも干支をモチーフにしたデザインで販売していたかも?
・北西酒造株式会社 文楽
黒龍酒造株式会社 黒龍
・株式会社佐浦 浦霞
・株式会社せんきん 仙禽
・楯の川酒造株式会社 楯野川
・株式会社新澤醸造店 伯楽星
・株式会社西田酒造店 田酒
・有限会社森酒造場 飛鸞

他にも干支ボトルもしくは馬がデザインされているお酒の情報があったら教えてください(日本酒・ビールだとよりうれしい)1月初旬ならまだ買えるかもしれない……!

2025年12月27日 中山9Rベストウィッシュカップ

一口出資馬のアンビバレントは今日の出走が31戦目だった。田口貫太騎手が手綱をとった前走の3着を見ていると期待してしまう気持ちが沸き起こるが、掲示板、欲を言えば馬券圏内に入ってくれたらうれしいと思うまでに自分を抑える。

レースではインを通って、最後どうするのかな、馬群に包まれてやる気失くしてしまわないかな、と思ったのも束の間。


後続に4馬身差で勝利。……えっ? えっ??!!?? 圧勝じゃないですか!!

 

遅めのクリスマスプレゼントか、もしくは早めのお年玉か、どちらにせようれしいことに変わりはなく。今日の他の馬券は散々だったけれど、この1勝で帰り道は笑顔になれた。32戦目も無事に。

2025/11/29 徒然

WINS後楽園に行く前に香港贊記茶餐廳の飯田橋店に行ってみた。

お店に行く前にホームページでメニューを見て、注文するものを決めていた(エッグタルトかポーローパオ)はずなのに、いざ席についてメニュー表に目を通すと迷う迷う。フレンチトースト……? カヤジャム……? 家で見たときには今回はパスして次回に注文しようと思っていたはずなのに、ここにきて心が揺らぐ。が、しかし。

自分はエッグタルトとサテー牛肉エッグポーローパオ、あとミルクティーを注文。痩せたい、せめて52kgになりたいという願望は消え失せた瞬間だった。でもポーローパオにかぶりついた瞬間、パン生地はふわっふわで、クッキー生地はさくさく、卵もお肉もとろとろで、う、美味い……! 願望は消し去って欲望に従って良かったと思う一口目だった。

自分に芽生えた古参ムーブに反吐が出る

当該ポストは削除したが、先日X(旧Twitter)にこぼした愚痴を記す。

 

数日もやもやして己で消化できなくて情けないんだけど。ジョッキーベイビーズでプレゼンターの騎手や関係者がウイナーズサークルに集まり始めたときに「◯◯さーん!」って大きな声で名前を呼ぶ人がいて、自分はそれがどうも納得いかなかった。いやいや今の主役は誰だよ? 場を弁えるべきでは? と。

その名前が自分の好きな対象だったから余計にイラッとしてしまった。そして、彼のファンってこういう行為をするんだな、と思われたら嫌だなって、身勝手ながらもそう思ってしまって、萎える気持ちも無くはなかった。自分自身だって決してマナーが良いとは言えないのにね。

でもこれまで模擬レースを観に行って馬券にサインを貰う人もいたり、セントライト記念誘導馬に騎乗した帰りに「◯◯さーん! ◯◯さん格好良いです!!」と姿が見えなくなるまで叫ぶ人がいたり、なんか、げんなりしてきた。ただの同族嫌悪じゃん、って言われたら、それはそう。ぐうの音も出ない。

でも恥ずかしいことに、もやもやし続けてしまうのって、よくよく自分の感情を見てみればそういう風に振る舞えて羨ましいな、ズルいな、っていうのがあるのよ。うわ何だコイツと思いながら、いいなあ、とも思う。でもそれを嫌悪する自分もいる。

こういうもやもやを自分で解決できずに言葉にしてしまうのも良くないと思う。これってもう潮時なのかな。こういうこと言う奴がいる界隈って何も楽しくやれないもんな、と自分自身に対して思う。

 

競馬ファンと言ってしまうと括りが大きくなってしまうが、我ながら(ああーいるよねこういう競馬ファン)と思った。ウザい、というか、うるせーな、というか。そんなことを言う人。過去、自分より先に競馬を見始めていた人のなかで"きちんとしている"人がたまにこんな感じで苦言を呈しているのを、それを真面目だなあという気持ち半分、競馬ファンって大変だなあという気持ち半分で横目で見ていた自分を思い出した。そのとき若干の疎ましさを感じていなかったといえば嘘になる。そしてどうだ、いま同じにおいが自分の発言から漂っているじゃないか。すまない先人の皆様。そして過去の自分。古参ムーブと書きつつそこまでファン歴が長いわけではないが、同じ方向に進んでいる気がする。

 

でもやっぱり気になってしまう。どこの誰かも知らないが、空気を読んでほしいと思ってしまう。読まなくていいんだよ空気なんて……と思う自分もいる、いるんだけど、名前を叫んでしまえば、その名前の人のファンってああいう感じなんだな、と捉えられかねないと思ってしまう。そう思われたくないと考えている自分のこれは見栄かもしれない。もしくは被害妄想かもしれない。あと、多かれ少なかれ、嫉妬が混ざっている。その嫉妬は、己が勝手に自分自身に課した我慢が引き金になっている。これは本当に良くない。醜い。自分で勝手に"これはしないようにしよう"と決めた枠に他人を当てはめて、あまつさえそこからはみ出した言動を良くないものとして判じている。社会通念ならいざ知らず、マイルールで善悪を判断するなんて以ての外だ。

 

でも、やっぱり、許しがたいという気持ちを消しきれない。

 

しかし、そう言うこの口の、同担とはいえ赤の他人の行為に顔を顰める自分だって、その行為は褒められたものじゃない。お前が悪いと人を指してみろ、その手の中指・薬指・小指は誰を指している? 自分だよ。実際、ジョッキーベイビーズの敢闘賞プレゼンターとして登場した推しの姿を見たくて、でも前の人のほうが背が高くて全然見えなくて、何度も背伸びをした。隙間からちょっとでも見えないかときょろきょろした。姿を写真に収めたくて、腕を上に伸ばしてライブビュー撮影で何度もシャッターを切った。自分の後ろの人からしたら、この行為こそが迷惑なはずだ。声を上げる、その一瞬より、何度も繰り返す自分のこの行為こそが他ならぬその推しを汚して貶めているものではないのかと自分でも思う。必死過ぎてキモい。まさにそれ。

 

よそはよそ、うちはうち、と考えられなくなり始めた今が引き際ではなかろうか。立つ鳥跡を濁さずと言う。潔く、すっぱりと辞めるべきではないだろうか。推しを好きだという思いを抱えたまま、他人を自分の定規で測ってしまって、嫌だという気持ちをこれ以上大きくしないうちに、撒き散らしてしまわないうちに、これまで疎ましさをうっすらと感じていた言動を自分が繰り返してしまわないところで、去るのが最善ではないか。

 

どうなんだよ、まじで。

中山競馬場のスペシャルトークショー

行かないわけにはいかなかった。9月15日、中山競馬場スペシャトークショー。その出演者は勝浦正樹(元JRA騎手)、武士澤友治(JRA競馬学校教官)、三拍子(芸人)、岡部玲子(MC)※敬称略

 

> 武士澤友治(JRA競馬学校教官)

 

行かないわけには、いかないだろ。ん?

 

当日、鼻息荒く中山競馬場に到着したのは午前中。最終レース後、16:40頃からのスペシャトークショーまでは時間があったのでひとまずけやき公苑で開催されていた中山競馬場オクトーバーフェストに向かった。推しである武士沢友治氏(以降澤ではなく沢を用いる)に素面で向かい合う勇気が無かった……というわけではなく、ただ単にビールが飲みたかった。なんか蒸し暑かったし。
もう1杯入れとくかとも思ったけれど、ここらでいったんストップした。この判断が後々我が身を助けることになるとはこの時は知る由も無かった。

 

馬券は順調に負けていき、そろそろスペシャトークショーに備えておくかとパドックのスタンド側に向かったのがメインレースのパドック入場前ぐらい。入場料が無料になるフリーパスの日ということもあってか、思った以上の人の混みように一瞬怯むが、メインレースが始まる頃には人もまばらになるだろうとなんとなくの位置で出走馬を眺めることにした。JRAアプリで出馬表を見たり、サインペンで東スポの馬柱に書き込んだり、X(旧Twitter)を見たり。久しくしていなかったX(旧Twitter)での武士沢検索をしたり。そんな折、衝撃的な単語の並びが目に飛び込んでくる。「武士澤教官」と「誘導馬

 

えっ。

 

えっ?

 

震える手で暑さに耐えかねてパドックを離脱した夫にLINEを送り、動揺でぶれる視界をどうにか抑えてパドック内側の関係者が待機する辺りに目をやる。しばらくして、何やら他とは違う雰囲気の2人が登場し、パドックを背に写真撮影を行なっていた。
いったんはこちらからは見えない辺りに下がったが、メインレース出走馬のパドック周回が終わりそうな頃になると再び現れて誘導馬の待機場所に入っていく2人の姿。

 

おる。

 

おるがな。

 

武士沢教官が誘導馬に跨っている!!!!!!

 

 

このときの心臓の拍動をどのように言い表せばいいのか、いまだに掴み損ねているが、とにもかくにも自分は目の前の現実を現実のものとしては処理しきれないでいた。えっなんで誘導馬に乗ってるん? みたいな顔の現役の騎手と、いやほんまなんでなんすかね、みたいな表情で笑みを浮かべる武士沢教官と、ファインダー越しに尊い光景が繰り広げられているのをたしかに自分の目では捉えていて、脳でもそれを尊いと思うぐらいにはきちんと理解しているのだけれども、それでもやはり武士沢教官が誘導馬に跨っているというのは脳の処理が追いつかないでいた。キャパオーバーだった。いつか見たいと思いつつ、叶わないと諦めていた光景が目の前に"ある"のだ。

地下馬道に消えていく背中を見届け、急いで次にその姿を見られるであろうグランプリロードへ向かう。走らずに、走って、向かった。何を言っているかわからないかもしれないが、芝コースに駆け出していく人馬の姿を見届けるために、パドックからグランプリロードへと私たちは走らずに走る。


間に合った。


もう1杯ビール飲まなくて命拾いした。飲んでいたら何かしらをぶち撒けていた。

余談だが、パドックから離脱したものの自分からのLINEを見た夫はグランプリロードで後から来るであろう自分のために見やすい位置を確保してくれていた。そしてパドック誘導馬を見届けた後、誘導馬よりも早くグランプリロードに着いた自分に、夫は驚愕を隠せないでいた。「どうやって武士沢を見てから武士沢より先に着いたのか」そう問う夫に、自分は答える。「走らずに走ってきたのよ」

 

返し馬でレッドバンデから佐々木大輔騎手が落馬してしまうアクシデントがありつつ、誘導馬騎乗を終えてグランプリロードで下馬した勝浦さんと武士沢教官。
このときに印象に残ったのは、自身が騎乗した誘導馬であるアサマノイタズラをたくさん撫でる武士沢教官の姿だった。現役時代は、あまり目にすることのなかった騎乗馬を撫でる仕草(自分がただ見ていなかっただけかもしれないが)に、あの頃とは異なる感情でサラブレッドに接しているのかもしれないと、自分は感じた。実際のところは何も変わっていないのかもしれないが。

 

その後、メインレースの馬券はものの見事に外し、傷ついた心を抱えて本日のメインイベントであるスペシャトークショーに臨んだ。トークショーは撮影・録画・録音・SNSへのアップロード禁止という注意事項があり、全身全霊で目の前の武士沢教官の一挙手一投足、一言ひとことに集中していた。デカいボケをかますわけではないが、ちょいちょいボケを挟んでくる……というよりもボケ倒す勢いの武士沢教官に改めて心を撃ち抜かれる時間だった。トークショーの大半をにこにこと楽しそうにしていた武士沢教官だったが、自分たちの時代の競馬学校での教え方について話を振られた際に見せた、一切の感情を消した顔での一言「気合い」には鳥肌が立った。そういえばそういう顔にも惹かれたのだった。

次に武士沢教官を目にすることができるのはいつだろうか。どんな機会だろうか。多分あるはず、いつか来るはずのその時のため、自分は日々を乗り越えていく。