帰宅時間やら何やらで平日は夫と食事をともにすることが稀だったけれど、ここ最近は一緒に晩ご飯を食べることができている。晩ご飯をともにするようにして変わったことといえば、野球を観るようになったことだろうか。普段はテレビを点けないものの、晩ご飯のときには何となくテレビを点けるようになっていた。南関競馬の日もあれば、ケーブルテレビで鉄道番組を観ることもある。目ぼしい番組が無ければなんとなく野球中継にチャンネルを合わせることもあった。夫も自分も贔屓の球団は無いのだけれど。
そんな流れで、その日もなんとなく野球中継を流していた。ヤクルトと阪神の試合だった。観ていたら村上選手がヘッドスライディングをして、あっという間にヤクルトが逆転して、そのまま阪神に勝った。三冠王も何も知らなかったけれど、めちゃくちゃ弾けた笑顔を見せた村上選手とヤクルトの逆転劇とが印象に強く残って、そのまま日本シリーズも続けて観てみることにした。ここでも「みどほーって何！？」状態だったけれど、次第にヤクルトだけじゃなくオリックスのほうも気になるようになって、にわか野球ファンならではの「どっちにも勝ってほしい」という楽しみ方ができた数日間だった。
ここまでくると自分の“気になるもの・ことはとりあえずふれてみる”という面がむくむくとやる気を出し、来季は球場で試合を観たくなってきた。誘ってもらって球場に行くことはあっても自発的に行くことはなかったからチケットの取り方も何もわからないが、それはググってみればいいだけの話。前のめりで夫に「今度は球場で野球観てみたいね！」と言うと、返事は「や、テレビでいいけど」。そうだった、そうだった、自分はとりあえず現地行ってみる派だが、夫はそうではないのだった。チームしゃちほこ（現：team shachi）が気になればライブを観に幕張に行き、サッカーの室屋成選手が気になれば味スタに行き（その日だけ居なかったが）、馬橇が気になれば木曽に行って乗ってみる、そういうタイプではなかったのだった。
ということで、ここのところどうやって夫を球場へ連れ出そうかと頭を悩ませている。まあ自分ひとりで観に行ってもいいのだが。あ、いや、その前にチケットの取り方を調べなければ。
