競馬場へ久しぶりに行ったというブログを書こうと思っていたのにその日は晩ご飯を食べて電池切れしてしまい、そのまま20時から翌8時までノンストップで眠りこけてしまった。た、体力が落ちている……！ 競馬場に行かなくなったここ2年の間で痛感したのは、週末競馬場に行けていた体力は週末競馬場に行くことで培われていたということだ。あと平日を乗り切る気力も。
ということで2020年2月23日に友人と東京競馬場へ行って以来、無観客開催を挟んでしばらく足が遠ざかっていた競馬場。現地観戦の再開は中山競馬場からとなった。もう一度行くタイミングをなかなか自分で作り出せないまま、いつかまた競馬場に行きたいなあ、と思うだけは思っていた。そんなとき、夫が「そろそろ競馬場行きたい」と言ってくれてようやく入場券をネットで2枚購入。気付けば観客の入場が再開されてから1年ぐらい経っていた。コロナ禍で躊躇いがあったとはいえ、生来の面倒くさがりも幅を利かせていたわけで、こういうときにダメだなあ……とちょっと思ったり。
さて、次に競馬場に行くときは武士沢騎手が勝つところを見たいと思っていたものの、蓋を開けてみれば騎乗数1鞍。1鞍入魂でももしかしたら、と淡い期待もしたけれど結果は15着。まあ、そうそううまく願いが叶うわけではないね。というか3月末時点で武士沢騎手が2022年未勝利ということが引っかかっている。いちファンというだけの外野があれこれ考えたところで何が変わるわけではないのはそりゃそうなのだけれど焦ってしまう。いや自分が焦ってどうするのって話なのだが……。
2年1ヶ月3日ぶりの推しを目に焼き付けるために肉眼で見たいが撮ってもおきたい、と中山3Rの武士沢騎手の1鞍に向けてデジイチで色々撮って感覚を取り戻そうとした。感覚取り戻すったって当時もなんとなくの設定で撮っていただけだが。これはゼッケンをくわえる横山武史騎手。「たけしー！」と声を上げる人も居て人気絶頂だなあ、と。
中山3Rのパドック。
腹帯の「武士沢」が見たことないフォントだった。
パドックを見ていると、パドックから地下馬道へ続く坂道の途中で関係者と話しているマスクを付けた騎手が見えた。ピンク色の勝負服。その服色に自分は見憶えがあった。驚懼の中にも、自分は咄嗟に思いあたって、叫んだ。「その桃水色一本輪赤袖は、我が推し、武士沢友治騎手ではないか？」
武士沢騎手でした。
（※おどろきおそれるという驚懼だけれど実際おそれはしていないし（おどろきはした）叫んでもないということを記しておく。念のため。心の中は「ﾋｨﾔｧｧｧｧ!!!!!! ﾌﾞ､ﾌﾞｯｼｰﾀﾞｧｧｧ!!」という感じだったけれど。パドックではお静かに！）
返し馬。なんだかいつもこんな感じだね……？ と懐かしくなってしまった。
ダートはちょっと遠い。
競馬場に行くことないだろうと最新の情報から離れていたから、はなみち閉鎖しているとばかり思い込んでいたら普通に開放していた。
武士沢騎手の騎乗を見届けてからは馬券モードに切り替えてひたすら馬券を買った。負けた。ボロクソに負けた。複勝とワイド1点ずつしか当たらなかった……。
通り雨や強風や馬券で体力気力が削られて、よぼよぼへろへろになりつつ帰途についた。今度はもう少し天気が好い日に来よう、と夫と約束した。そういえば2年前に東京競馬場へ一緒に行った友人と、今回一緒に中山競馬場に行った夫は同一人物なのだけれど、改めてというほどじゃないがそれを自覚したときはなんだかこそばゆくて、競馬ともこの人とも長い付き合いになりそうだな……と胸がちょっとぎゅっとした。次一緒に行くなら5月ぐらいの東京競馬場が良いかもね。でもまたすぐ行きたくなってしまうかもしれない。
帰り道。ナッキーモール改めメモリアルウォーク。行きは新しくなっていたことにきょろきょろして皐月賞や有馬記念の勝ち馬の写真ばかり見ていたが、帰りになって、あれ？ もしかして、とターフィーショップ近くまで来たところで2006年の有馬記念出走馬をググった。この9番トウショウナイトじゃないか、これはもしかして武士沢騎手じゃないか、と思って気になってしまって。そして「武士沢騎手撮ってくるから待ってー！」と夫を引き留めて、駅に向かう人の波に逆らって戻ってパシャリ。
夫「概念じゃん」
