パンだ

ゆるくまったりと好きなことを好きなように

応援している騎手が本年初勝利を挙げた


武士沢騎手が勝ったと理解した瞬間の写真。ブレッブレである。


武士沢友治騎手が勝った。2022年6月4日の東京6Rでオーロラアークに騎乗して、見事1着となった。連敗数は215でピリオドを打った。2021年10月17日東京5Rのペイシャフェリシテを最後に勝てていなかったからその日数にして230日。230日!? 1年は365日だが???
個人的には2019年2月16日東京1Rでペイシャネガノが勝ったとき以降、現地で武士沢騎手の勝利を観ることができていなかったから、余計に長く長く感じた。やっとだ。やっとウィナーズサークルで武士沢騎手の笑顔を再び観ることができた。もう天にも昇る心地である。推しの笑顔に勝るものがこの世にあるだろうか。いやない。半年以上じくじくと胸の奥底に横たわっていた不安も心配も弱音も一気に吹き飛んだ。推し is パワー。いい薬です。

 

 

とにもかくにも本当にほっとした。武士沢騎手の本年初勝利がなかなかに遠かった。1月中に勝てるかな、まあ3月までに勝てたらいいよね、中山開催のうちに勝ちたい、ダービーまでに勝てるだろうか、いやもうダービー終わったが!? と2022年の1勝目がいつになってもやってこないことでどんどん焦りが募っていた。ちょっとググってみると、これまでその年の初勝利が最も遅かったのは4月4日で、2004年のようだ。今日は6月4日。さらに2ヶ月遅かったのか……そりゃ長く感じるわ。

 

今日も前日まで行くかどうか微妙なラインだった。まあ行くか、と入場券を購入したのは18時台だったから、あのままだらだら迷い続けていたらきっと行かないほうに決めていて、今日の勝利には立ち会えなかった可能性もあったと思うと、神か仏か、見えない何かに感謝したくなる。現金なやつである。

 


パドックでオーロラアークはミストに近いところを歩いていた。気持ちよかったのだろうか。ミストに興味津々のようにも見えた。

 


今日は1鞍入魂だった武士沢騎手。

 


ぐいーんとなっていて、大丈夫だろうかとハラハラしてしまった。返し馬の後、上位人気馬としてモニターに映っていたのだけれどその時も落ち着かない様子で、武士沢騎手が何回かムチを入れる(という表現で合っている?)場面もあって、気を揉んでしまった。

 


スタート良くて道中は内ラチ沿いにコースを取ったものの、最後の直線で前が詰まらないだろうか、外に出すにしてもそれがロスにならないだろうか、と気が気じゃなかった。ゴール寸前まで今回も2着かもしれないと思ってしまった。「オーロラアーク号の騎手武士沢友治は、最後の直線コースでの御法(鞭の使用)について過怠金70,000円」と制裁食らっていたけれど、観ている最中は何ひとつ気付きもしなかった。
この後はオーロラアークが1着だと確信できて、勝ったうれしさや連敗脱出の安堵感や、興奮やら何やらでてんやわんやだった。ホースプレビューに行こうかと思ったけれど、そっちにも向かったことで口取りが見られなかったら後悔してしまうかもしれないとウィナーズサークルへ向かった。足がもつれて転ぶかと思った。
ウィナーズサークルに着いてから夫が見せてきた馬券。「単勝」という文字と購入額が目に飛び込んできた瞬間、膝から力が抜けてくずおれてしまった。よく買えたな……!?

 


ウィナーズサークルに推しが姿を現す瞬間は何回立ち会っても血が沸騰するようである。これから何回あっても慣れることはないと思う。心の中ではもう「ぶっしー♡口取りして♡」のデコうちわをぶんぶん振っている。これからやるのだが。

 


皆で横に並んで記念撮影。顎マスクじゃあれか、といった感じのことを言って武士沢騎手が顎のマスクを外しながら笑ったのが聞こえた気がしたのだけれど、あれは幻聴だろうか……。あと、途中でオーロラアークが武士沢騎手に鼻先をごつんとして武士沢騎手が後ろにのけぞる場面もあって、観客含めて皆がにこにこと和やかで良い雰囲気の口取りだったように思う。

 


馬主さんと武士沢騎手に撫で撫でされるオーロラアーク。ウィナーズサークルに出てきてから武士沢騎手は何度かオーロラアークを撫でようとしていて、それを見るたびに胸がぎゅうっとなった。新馬戦から武士沢騎手が手綱を取ってきて、まだ掲示板を外したことがないオーロラアーク。おそらくこれからの成長もあるだろうし、昇級の次走がどうなるかは未知数だけれど、またこのコンビで勝つところを見られたらうれしい。

 


武士沢騎手おめでとうーーー!!